1. はじめに

1.1. これは何?

GImageView は超大量画像(動画)表示下における絶望的状況を打破すべく開発中の、XWindowSystem 上で動作する画像閲覧ソフトです。

基本的に、画像閲覧ソフトですが、バージョン 0.1.1 以降、ドラッグ&ドロップによる簡単なファイル操作(画像管理機能)も実装しています。0.2.3 では、xine を利用した動画の再生機能、susie プラグインへの対応なども実験的に行われています。

1.2. 特徴

GImageView は、以下のような特徴を持っています。

  • 複数ディレクトリの同時オープン、タブによるサムネイルビュー切り替え

  • 任意ディレクトリの再帰的読み込み・ルート設定可能

  • 低消費メモリ

  • コマンドラインからの使用を充分に考慮

  • シンプルかつ柔軟なインターフェース

  • 画像管理機能

  • スライドショー完備

  • 充実したリストビュー(複数の並び換えに対応)

  • ドラッグ&ドロップによるファイル操作

  • 多数のサムネイルキャッシュ形式に対応

    • 読み書き対応

      • Konqueror

      • GQview

      • Electric Eyes (Picview)

    • 読み込みのみ対応 (いずれ書き込みも対応予定)

      • Nuatilus

      • .xvpics

  • 対応画像形式

    • JPEG

    • PNG

    • PNM

    • GIF

    • TIFF

    • XPM

    • XWD

    • XBM (ライブラリが未対応の場合はgimv独自のローダを使用)

    • BMP (gimv独自ローダが優先)

    • PCX (ライブラリが未対応の場合はgimv独自のローダを使用)

    • TGA (gimv独自実装)

    • MAG (gimv独自実装)

    • アニメーションGIF、MNG

    gdk-pixbuf(あるいはImlib)が未対応の画像形式に関しては、Plugin によって対応可能です。

  • 対応書庫(アーカイブ)形式

    • LZH

    • ZIP

    • TAR

    • RAR

    書庫は、仮装ディレクトリとして展開されます。

  • 対応動画形式

    • 未定

1.3. 動作環境

このプログラムのコンパイル及び実行には、以下のライブラリが必要です。

また、下記のライブラリがある場合、機能を拡張することができます。

以下の環境で動作が確認されています。

  • Plamo Linux 2.0 (Alpha3ベース)

  • Kondara MNU/Linux 1.2

  • Kondara MNU/Linux 2000

  • Kondara MNU/Linux 2.0

  • Kondara MNU/Linux 2.1

  • Vine Linux/ppc 2.1.5

  • Vine Linux/ppc 2.5

  • FreeBSD 4.2-RELEASE

  • FreeBSD 4.5-RELEASE

  • NetBSD(?)

  • AIX

  • RedHat Linux 7.2

  • TurboLinux 7.0

  • Mandrake 8.1

  • Debian (potato/woody ??)

  • Cygwin on Windows

1.4. 入手方法

過去のバージョンも含め、以下から入手できます。

また、GImageView のソースコードは CVS で管理しており、CVS がインストールされているシステムであれば、以下の手順で最新の"開発版"を取得することができます。

$ export CVSROOT=:pserver:anonymous@cvs.gtkmmviewer.sourceforge.net:/cvsroot/gtkmmviewer
$ cvs login
(パスワードは、単にEnter)
$ cvs -z3 co gimageview

ここで取得したソースコードを保存しておけば、以降はソースツリーのトップディレクトリで

$ cvs -z3 update -dP

とするだけで最新の状態にアップデートできます。

なお、開発版には configure スクリプトが含まれていません。トップディレクトリの"autogen.sh" スクリプトを実行すると、configure スクリプトが自動的に作成され、そのまま configure スクリプトが実行されます。ただし、autoconf, automake が必要です。

また、CVS で入手できるものは、"最新・開発版"です。どんなバグや不具合が潜んでいるか分かりません。場合によってはコンパイルすら通らないこともあります。完全に、at your own risk です。その点、くれぐれもお忘れなきようお願いします。

1.5. インストール

大抵の環境では、以下の手順でコンパイル出来ると思います。バージョン名等は、適宜読みかえてください。

$ tar xvfz gimageview-x.y.z.tar.gz
$ ./configure
$ make
$ su
(パスワード)
# make install

imlibを使用する場合は、以下のようにしてください(デフォルトは gdk-pixbuf です)。

$  ./configure --disable-gdk-pixbuf

xine、llibsvg、susieプラグイン、などの各種機能を有効にするには、以下のようにして下さい。なお、詳細は ./configure --help を見て下さい。

$  ./configure --with-xine --enable-spi --with-librsvg

このままではデバッグ情報が埋め込まれたままです。上記のインストール手順を下記のように変えることによって、デバッグ用の情報が削られ、実行ファイルサイズが小さくなります。

# make install-strip

GImageView は未だ開発初期段階であるため、設定ファイルのフォーマットが大きく変わる可能性があります。 このため、アップデートする場合は予め ~/.gimv ディレクトリを待避させた方がいいかも知れません。